某フードデリバリー配達員のブログ

中年男性フーデリドライバーの独り言

ウーバーイーツ配達用バッグの決まり事、メリット・デメリット、活用のコツまとめ

ウーバーイーツの配達員として稼働するとなると、欠かせないのがバッグです。

配達員と言えば…と言っても良いほどシンボル的なアイテムでもあります。
そんな配達バッグについてのあれこれを自身の配達員経験も踏まえてまとめました。

ウーバーイーツの配達バッグとは

ウーバーイーツの配達時に利用する、料理を収納するためのバッグのことを指しています。

規約では公式バッグは”必須ではない”

規約では次のような掲載があります。

配達パートナーが断熱素材の配達用バッグを使用すると、Uber Eats ユーザーおよび配送受取人の満足度の向上に役立ちます。ただし、法律で使用が義務付けられている地域で配達する場合を除き、必須ではありません。自転車による配達の場合、揺れや気象条件の影響から飲食物を保護する専用の配達バッグを使用すると、効果が高まります。

https://www.uber.com/legal/ja/document/?country=japan&lang=ja&name=general-community-guidelines

必ず公式が用意している専用バッグを使う必要はありませんので、極論を言えばリュックで運んでも良いのです。

それでも、耐久性や収納力を踏まえると公式の専用バッグを使うほうがいいよねってことで使っている人が多いのが現状だと思われます。

負け組ランドセルという揶揄も…

「負け組ランドセル」とは、Uber Eats(ウーバーイーツ)などのフードデリバリーの四角い配達カバンのことおよびそれを背負っている配達員のことを見下した差別的な表現。

https://www.weblio.jp/content/%E8%B2%A0%E3%81%91%E7%B5%84%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%BB%E3%83%AB

配達員がバッグを背負っている姿を、負け組ランドセルと揶揄する嫌な言葉があります。

人生の負け組が配達員をしている=配達員はバッグを背負っている=子供のランドセルみたい=負け組は小学生なみの知性、みたいなところからきているのだとは思います。

キャッチコピー的には上手いけど、その背景にある意味は悪意しかないとても嫌な言葉です。そういう言葉で指をさされたくないからという理由でバッグを使わない配達員も居るみたいです。

ウーバーイーツ公式バッグの良さ・悪さ

ウーバーイーツの公式バッグを使って配達業務をずっと行っているいち配達員として、自身の実体験から思う公式バッグの良さ、悪さをまとめてみました。

良さ

頑丈である

1つは何よりも頑丈であるという事があります。

ウーバーイーツの公式バッグ以外のバッグを2つ使ったことがありますが、いずれもウーバーイーツの公式バッグほどの耐久性はありませんでした。

1つ目はシャクレと言われる、骨組みのあまりしっかりしていない、布団ケースかのようなでっかいバッグ。使っているうちにすぐにひしゃげてきました。

2つ目は某社のバッグ。軽くてやや頑丈で気に入っていたのですが、こちらもやはり使っているうちに歪んできてダメになりました。

ウーバーイーツの公式バッグはそういう事が先ずないという印象です。

頑丈なバッグでなければ運んでいる商品が傾いてダメになるリスクも高まります。安心して確実に商品を届けるためには必要な頑丈さを備えていると感じています。

メッセージ性・公式感

バッグを背負っていることで、飲食店であろうが、配達先であろうが、すぐに気づいてもらえます。良くも悪くもメッセージ性の強いバッグですので、一目で理解してもらいやすいのだと思います。

このメッセージ性の強さは、バッグを背負っている時と背負ってない時の街の反応を見れば一目瞭然と言うか、直感的にすぐにわかります。

なので、話が早い。やり取りがとてもスムーズです。

悪さ

重たい

頑丈であることは、それだけしっかりとした素材をつかっています。軽くて頑丈な素材を使うこともできるのかもしれませんが、そうなると今度は本体価格が高くなります。

そういった兼ね合いから、安くしかし頑丈にということで今のバッグが造られているとは思うのですが、なにせ重たい。ずっしりとした重量があります。公式をチェックしてみると3.18 kgです。

長時間背負うと背中の筋肉が疲労しまくるぐらいには重たいです。

自転車にしろバイクにしろ、荷台にキャリーを設置してそこにバッグを据え付ける配達員が多いのも納得の重さです。

カッコ悪いかもしれない

なにせサイズ感がまあまあありますので、目立ってカッコ悪いと言えばカッコ悪いです。

上記にも書きましたが、「負け組ランドセル」と揶揄する人も居ますので、恥ずかしいという思いを強く持つ配達員が居るのも事実です。

「これでも過去の配達用バッグよりはかっこよくなったのにな・・・」とは内心で思いつつも、このサイズのバッグを背負っているのは配達員だけだし、やっぱりバッグにしては思い描くイメージより一回りぐらい大きいですからね。

ウーバーイーツ公式バッグを使ってきて思う事

配達員のキャリアのほとんどをウーバーイーツの公式バッグを愛用しています。長年使っていると、気づくことや上手に使うコツのようなものを理解するようになってきます。

これからバッグを使う人のために、それらを列挙してみたいと思います。

緩衝材・クッションをどうするかが大切

まずは緩衝材やクッションのようなものをどう工夫して使うのかがとても大切です。

過去色々なことを試してきて、今は標準についてくるスポンジをビニール袋で撒いて緩衝材として使うというやり方に落ち着いていますが、ここに来るまで紆余曲折試行錯誤がありました。

バスタオルを使ったり、新聞紙を使ったり…色々な試みを経て、今はそのやり方に落ち着いています。

バッグのサイズはそこそこ大きいのですが、商品がいつもギチギチのピッタリサイズというわけではなく、むしろたいていの場合がバッグの中に大きな隙間が空くぐらいのサイズの商品ばかりを受け取ります。

その隙間を上手に埋めるための緩衝材を用意することが結構大切だったりします。

雨対策もしておいたほうがいい

雨天時の稼働も検討しているのなら、バッグへの最低限の雨対策も大切です。

構造的に、蓋をちゃんと占めていれば中の商品が雨に濡れるということはありませんが、次のようなアイテムを使って雨に濡れない工夫をするとより良いかと思います。

雨避けカバー

公式バッグをぐるっと覆えるぐらいの雨避けカバーを購入して、中に雨が入るのを防ぐというのが1つ目の雨対策です。

商品の出し入れの都度、外して取り付けてという手間が必要になりますが、中の商品を雨からより強固に守ることができますので、お客様のもとへ雨に濡れてない商品をお届けすることができます。

https://amzn.to/3U6uanx

防水スプレー

バッグそのものが雨風に濡れそぼってしまわないようにスプレーで防水コーティングするというも1つの方法です。

ただ、これに関してはバッグ内に雨が入りにくくなるというわけではありません。あくまでバッグの表面が雨をはじきやすくなるという程度のことですので、雨避けカバーと比較すると、その効果は疑問が残ります。

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買い替えの区切りは夏の前後

使い続けるとダメージを受けてボロボロになってきますが、いつ買い替えるのかのタイミングが難しいところでもあります。

なにせ頑丈なので、そうそう簡単にバッグが崩壊しないからです。

でも使い続けていると、最悪のタイミングでいきなりバッグがダメになる可能性も高まってきます。どこかで買い替えなければ…って思うのですが、個人的には夏を目安にすると良いと思っています。

背負って稼働するのでバッグが汗を吸い、汗の嫌なにおいがバッグにまとわりついているな・・・と感じることが夏場になると顕著に増えます。その夏場の汗を吸ったバッグを夏場の後に買い替えるのか、嫌なにおいと縁を切るために夏場に買い替えるのかが1つの目安となっています。

個人的なベストは夏場の後です。

このような買い替えのタイミング、サイクルを自分なりに見つけておくと、いい状態のバッグを使い続けることができます。

背負わないためのギアが重要かも

背負っての稼働しかしたことがない立場として強くオススメしたいことでもありますが、背負わないためのギアを用意することが長時間稼働にはとても重要です。

自転車やバイクの後部の荷台に据え付けるためのギアです。

3キロぐらいのバッグに商品を入れると、4キロ、5キロの荷物を背負うことになりますし、長距離の配達となりますと、それを30分背負って振動や揺れの衝撃に耐え続けることになります。

8時間、10時間と稼働すると思っている以上に疲労しています。これを連日稼働となると、疲労の蓄積具合もハンパではありません。

背負わずに配達ができるとなると、それだけで肉体疲労のかなりの軽減になるし、疲労が軽減されると稼働が苦じゃなくなるし、稼働を積極的にできるようになると稼ぎもぐんぐん伸びてきます。

背負わないための工夫、大切です。

ウーバーイーツの公式バッグの入手方法

配達に必須ではないが、それでもバッグを使って配達をするほうが

バッグを買うのは公式ショップ一択。
amazonで買えたりするが、まず定価より高い。

在庫が品薄になりやすい商品の場合ならamazonでの転売も1%ぐらいは理解できていた部分があるが、在庫切れになることはほぼない公式ショップで定価で買うのが一番お得。

公式ショップ

ウーバーイーツが運営するグッズショップです。

https://jp.eatskit.com/ja

amazon・楽天など

amazonや楽天でも販売していますが、どれもこれも公式サイトよりも高額です。
手数料を上乗せしているのかもしれませんが、公式サイトで普通に定価で買えるのですから、こちらで買う必要はありません。

以前は公式サイトが在庫切れしているので止むを得ず…という人が利用していたかもしれませんが、今は公式ショップで在庫が切れることはまずありませんしね。

代用品のウーバーイーツバッグに思う事

ウーバーイーツの公式バッグではないバッグも今は豊富にあります。一回りぐらいサイズの小さいバッグを使って配達している人も見かけます。

どんなバッグを使っても差支えがないので、それはそれで何も問題はありませんが、個人的には次の点がどうしても気になります。

案件をかなり選ぶのでは?

サイズ的に一回り小さいということは、その積載量も一回りぐらいは小さいということですから、案件によってはキャンセルせざるを得ないケースもすくなくないと思います。

例えば、ダブル案件は受けることができないのではないかな?

それでもいいってことで稼働しているのならそれでいいと思いますが、稼ぎたいということで稼働しているのなら、あまり効率よく稼げないと思います。

耐久性がないのでは?

それらの非公式バッグがフードデリバリーでの利用を想定して作られている気がしないので、耐久性はイマイチなのでは?という疑問が絶えません。

きっと、自転車を乗る人がちょっとした荷物を運ぶ程度の使い方を想定されていて、配達員がひーひー言いながら料理を運ぶことを想定していないはずです。

意外とすぐにダメになって、買い替えて…で想像以上に出費がかさむような気がします。

ウーバーイーツのバッグを処分するときは

ウーバーイーツのバッグを処分する時にはどうすればいいのか?という点も抑えておきたいポイントです。

以前はウーバーイーツに返却という形での処分が主流でしたが、今は各人が購入して、各人で処分してくださいということになっていますので、要らなくなったバッグは各々で処分するしかありません。

では、どのような処分方法があるのか…

粗大ゴミで廃棄

バッグについている金具やプラスチックを外して、粗大ゴミとして処分するというのが1つ目の方法です。

この辺りの細かい部分は各市区町村の取り決めに従うことが大前提ですので、各々で各市区町村の取り決めを調べてもらうことが不可欠ではありますが、要らなくなったらどこかに適当に捨てれば良いということではありませんので、ご注意くださいませ。

(中にはバッグそのものをズタズタに切って分解して捨てたという人も居ます)

メルカリやヤフオクで処分

メルカリやヤフオクなどの個人売買サイトで販売してしまうというのも1つの方法です。

売れるのかどうかは出してみないとわかりませんが、配達員をこれから始めようと思っている、なるべく安価で必要なアイテムをそろえたいという人が居る限り、売れ残るということはないと思います。

友人・知人などにあげる

これから配達員を始めようと思っているであったり、配達員をしているがバッグが傷んできて困っているという方にプレゼントするというのも1つの方法です。

まとめ

そんなわけで、配達員としての経験も踏まえて、配達用バッグについてまとめました。

配達員として稼働するなら、公式サイトで公式バッグを購入することをオススメします。

容量、耐久性やシンボルとして、非常に役立つアイテムです。規約では必須とはされていませんが、個人的には不可欠だと言っても良いぐらいです。

ただ、ちょっと重たいのが玉に瑕なので、背負わなくてもいいように自転車やバイクの荷台に設置できるようにするなどの工夫で体への負荷を軽減させることも結構大切です。

よければ参考にしてみてください。

 

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