某フードデリバリー配達員のブログ

中年男性フーデリドライバーの独り言

2023年初冬、フードデリバリー配達員が思う今後のこの業界について

今後のフードデリバリー業界はどうなるのか?

フードデリバリーの配達員として思うのは、どう考えても厳しくなるなってこと。

かれこれ3年以上この仕事をしているけど、確実に3年前より厳しくなっているし、今後はますます配達員にとってあまり好ましくない未来が待っていると思う。

そんなことをつらつらと。


フードデリバリー配達員の今後について思う事

フーデリ企業の黒字化は大変

フードデリバリーの世界に足を突っ込んで、しばらく稼働をしていると身に染みてわかるのが、フードデリバリーという業界はそれほど旨味がないんだなってこと。

配達員はあり得ないレベルの安い配送料で運んでいることがある。時々良い単価の案件があるけど、あまり報われている感じがしない。

それでもウーバーイーツ以外赤字運営で、出前館に関しては「これからどうするの・・・?」ってレベルの赤字を垂れ流している。

この状況で配達員の報酬が増えることはなく、むしろ報酬をどうやって削ろうか…と運営は知恵を絞っていると思うので、今後に明るい見通しを見いだせない。

ロボットへの置き換え待ったなし

この業界は遅かれ早かれロボット配送に置き換わると思われる。

いわゆるフードデリバリーロボットが本命視されているけど、個人的にはあれが公道を走ることはないと思っている。フードデリバリーロボットはタワマンや病院のような大きな建物内だけで活用されることになると思う。

公道を使ってフードデリバリーロボットが安全に届けられるかどうかの実験がアメリカでは進んでいて、徐々に普及しつつはあるけど、配送中に盗まれたりする事案が発生しているので、なかなか日本でも同様の形で導入するとは踏み切れない気がする。

なので、建物の前までは自動運転自動車が配送することになるんじゃないかな?と思っている。

これはフーデリ業界に限らず物流業界で想定される変化なので、おそらくほぼ間違いなくそうなると思う。

そうなると当然配達員は煽りを受ける。 ぶっちゃけ、もう配達員は要らないと判断されることにすらなると思っている。

それでも人力が必要な個所もあるだろうからってことで今の20%ほど残そうとなるのが関の山だと思う。

人員過剰になりつつあるかも・・・

フーデリのブームが山を越えて、ニーズは安定期に入っていると感じている。

それはそれで良いことではあるけど、コロナ禍のピーク時に増えた配達員は完全に余剰となりつつあり、フーデリのアプリが効率配達を実現すればするほど、人余り感は増すことになる。

それを示すかのようにウーバーイーツの配達報酬は恐ろしく安価だけど、それを受けざるを得ない状況の配達員がたくさんいる。

これからも配達員が緩やかに増えるかもしれないことや、「辞める」という概念が基本的に存在しない仕事であることを踏まえると、配達員が余る未来=低単価でも仕事が回る状況になる気がするので、あまり明るい未来は見えない。

というわけで・・・

暗い事ばかり書いてきたけど、現実として、あまり明るい未来が見えないというのが正直なところ。

好きでこの仕事をしているんだ!とか、他の仕事に魅力を感じない!ということでこの仕事をしている人の心を折るつもりは全くありません。

多分、そういう人にとどめをさすようなことにはならないとは思ってます。なんだかんだでどこかで人手は必要でしょうから。

でも、今より稼げるのか?となると、それは…という感じがどうしてもしちゃうな…ってことを書かせてもらいました。

 

こんな事を書いている自分ですが、これでご飯が食える間は細くでも続けるつもりです。

乗り物に乗ってウロウロするのが基本的に好きだし、時間や人間関係に過度に縛られないという今の仕事以上に興味を持てる仕事がないしね。

今思う事が将来そのまま当てはまるかどうかなんてわからんし、思っていたことと違う未来が来ることなんてたくさんあるしね。

それでも、あまり期待せずに、悲観的に予測するぐらいがちょうどいいんじゃないかな?と思うので、そういうスタンスで一配達員の実感を踏まえて書かせてもらいました。

よければ参考に。