某フードデリバリー配達員のブログ

中年男性フーデリドライバーの独り言

フードデリバリーの閑散期はいつ?その過ごし方や備えについてのポイント

えどんな仕事でも閑散期はあるもの。
そう思って向き合うのがフードデリバリーの閑散期の過ごし方だとは思うが、決して楽しい時期ではないのも確か。

そんな閑散期の過ごし方や、向き合い方などを自身の経験を踏まえて残す。

”閑散期”とは

閑散期(かんさんき)とは、商業活動や観光地などが、人々の訪問や利用が少なくなる期間を指す言葉である。これは、季節や天候、学校の休みなどの要素により、人々の行動が変化することに起因する。例えば、観光地では冬季や雨季が閑散期となることが多い。

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要するに暇な時期を”閑散期”と言います。

フードデリバリーにおける閑散期はいつ?

フードデリバリー業界における閑散期はいつなのか?という定義が明確にあるわけではありませんが、4年以上の配達員経験から思うのは、次の2つの時期に閑散期が訪れます。

  • 春:5月を中心とした時期
  • 秋:10月を中心とした時期

この2つの時期に猛烈に暇になることがあるので、この時期をフードデリバリー業界の閑散期と呼んでも差支えはないと感じています。

”閑散期”が訪れる理由

閑散期になる理由は、上記の言葉の定義として引用した記事に次のような記載がありますが、まさにこれです。

季節や天候、学校の休みなどの要素により、人々の行動が変化することに起因する。

人々の行動の変化によって閑散期が訪れます。
その変化として考えられるのが、次のような理由から閑散期が訪れると感じています。

屋外での飲食機会の増加

フードデリバリーの利用機会は、飲食店での飲食との振り子の関係にあると感じています。
飲食店などの屋外での飲食機会を求める人が増えるため、必然的にフードデリバリーの利用者が減ることが閑散期の原因だと思います。

 

飲食店では「ニッパチ」と呼ばれる2月と8月に売り上げが落ちるという傾向があります。その2つの月は月としての日数が少ないであったり、大型連休があるなどの理由がよく言われますし、業種によっては8月は売上が良いということもありますし、大型連休は他の月でもあります。

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それを踏まえた上で思うのは、屋外に出るのが億劫な季節ほど飲食店などの屋外での飲食機会が減るのではないか?ということ。

なぜなら2月と8月はフードデリバリーは繁忙期です。屋外で飲食をするのは億劫だけど、でもお店の料理を食べたいな…というニーズが発生するから忙しくなるんじゃないか?と思っています。

 

つまり、屋外で飲食をするのが楽しい季節、心地が良い季節はフードデリバリーは暇になりますので、5月や10月などの心地よい季節が閑散期になります。

配達員としての閑散期の立ち回り方

閑散期と言えども、稼がないわけにはいかないのでなんとか一件でも多く稼ぎたい。

そう思はずです。
そこで、自身の配達員経験を踏まえて、閑散期はこういう立ち回りが良いかもしれないよって点をいくつか紹介します。

共通点は”いつもより貪欲に”です。

よく鳴るお店の近くで待機

いわゆる地蔵戦略を取ることが1つ目です。

地蔵戦略に以前ほどの効果はないと言われていますし、体感としてもそう感じていますが、それでも近くにいる配達員にオーダーを飛ばすという基本方針があるうちは有効な手法であることは間違いありません。

あまり露骨な地蔵はお店側にも迷惑なのでダメですが、いつもより意識的に地蔵をしてみると少し鳴りが良くなるかもしれません。

現金オーダーはオン

普段現金をオフにしているのなら、思い切って現金をオンにするというのも1つの方法です。

面倒だし億劫かもしれないけど、他の配達員も同じことを考えて現金をオフにしているかもしれないので、だからこそチャンスとも言えます。

体感としては閑散期などの鳴らない時ほど現金案件が飛びかってます。

需要が多い時間帯はマスト

24時間、いつ稼働しても良いのがこの仕事のメリットではありますが、閑散期は”需要>供給”となる時間帯を逃さない意識を強めに持つことをオススメします。

例えば、ご飯時。その時間帯は需要が多いので、閑散期と言えどもオーダーが飛んできやすくなっています。
また、違う角度で言えば夜中や明け方などの配達員の絶対数が少ない時間帯もオススメです。

逆に言えば日中の10時ごろなどの”需要はないけど配達員が居る”時間帯は絶望的に鳴らないので、その時間帯を捨ててしまうと言う選択もアリです。

複数社オンライン

今はフードデリバリー会社は複数あります。

記事執筆時点でウーバーイーツ、出前館、menu、ウォルトとあります。

これらの同時オンラインを徹底することで1件でも多くのオーダーを拾う状態を作ることも、閑散期に取り入れたい稼働スタイルです。

配達員としての閑散期への備え

配達員として閑散期にどう立ち回るのかという視点での知識も大切ですが、閑散期が来ると分かっているのだから、閑散期に備えた他の選択肢を用意するということも時間の投資対効果という意味では重要だとも思います。

収入源を他にも作る

収入源がフードデリバリーだけだと、閑散期は怖くして仕方ありません。僕も経験したことがありますから、気持ちは痛いほどわかります。

その不安を和らげるために他の収入源を作っておくというのも重要になってきます。

例えば、何らかのスキルを身に付けて、それを生かして稼ぐという選択肢を他に持っておく。それだけで一本立ちは難しくても、どちらかが暇な時期はそちらで稼ぐみたいな補完しあう状態を作れれば相当ラクチンになります。

閑散期用の蓄えをする

閑散期が来ることは避けられないので、その閑散期の収入ダウンを補うための”閑散期補完用”の蓄えを他の月で作っておくというのも1つの選択肢です。

5月、10月などの閑散期は時間の割に稼げないのだから、思い切って丸ごと休みにしてしまって他のことをやるというのも、この仕事なら許される選択肢です。

なので、閑散期用の蓄えを作るという意識を普段からもっておくと閑散期も怖くなくなります。

まとめ

閑散期が来ないに越したことはありませんが、こればかりは商売をしている限り避けられません。

他のビジネスでも閑散期はありますし、閑散期があるからこそ繁忙期にガッツリ稼がなくちゃいけないねって事になります。

フードデリバリーも例外ではありませんので、閑散期には閑散期なりの立ち回りかたを意識しつつ、閑散期に備えることを普段から少しずつやっておくことも大切です。

 

とはいえ、コロナ禍の閑散期という地獄の底を味わった自分としては閑散期と言えども1時間2件ぐらいは絶対にオーダーが来る今の状況は、閑散期と呼ぶにはまだぬるい…とか思っていたりもします。