某フードデリバリー配達員のブログ

中年男性フーデリドライバーの独り言

ウーバーイーツ配達員を「負け組ランドセル」と表現することに配達員として思う事

「負け組ランドセル」

ウーバーイーツ配達員が使う配達用バッグをランドセルと表現して、そんなものを背負わなければいけない状況、生き方をしてきた=負け組と差別的に表現した言葉です。

そんな「負け組ランドセル」という表現に対して、個人的に思うことを。

負け組ランドセルとは

負け組ランドセルとは何か。

「負け組ランドセル」とは、Uber Eats(ウーバーイーツ)などのフードデリバリーの四角い配達カバンのことおよびそれを背負っている配達員のことを見下した差別的な表現。

初出は、2020年のTwitterや5chの掲示板とされているが、2023年になってから、「和室界隈」や「片親パン」、「アフガキ」などといった貧困に対する差別用語が次々とまとめサイトに「Z世代の差別用語」として取り上げられる事態となり炎上した。

職業に対する差別や貧困に対する差別が含まれている表現であり使うべきではない。

https://www.weblio.jp/content/%E8%B2%A0%E3%81%91%E7%B5%84%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%89%E3%82%BB%E3%83%AB#google_vignette

配達バッグをランドセルとみなして、見下した表現として使われています。

個人的に驚いたのが、これをちゃんとしたネット辞書サイトが扱っているということ。随分と市民権を得たんだな…と感じています。

なぜ「負け組ランドセル」なのか

なぜ「負け組ランドセル」という表現なのか。

名付け親ではありませんから本当の意図はわかりませんが、多分そうだろうな…と思う点を、ネットの情報などをもとにまとめると次のようになります。

フーデリ配達員という仕事=負け組

フードデリバリーの配達員という仕事が、まず底辺である、負け組であるという認識が世間には広く浸透しています。

  • 学歴不問
  • やることは簡単

ということから、お金に困っているが職にありつけない人がやる仕事という印象が広がりました。底辺と呼ばれる人がやる仕事=負け組の仕事というニュアンスです。

ランドセル=小学生レベルというニュアンス

配達バッグをランドセルと揶揄するのは、”まだランドセルを背負わなければいけない人たち=小学生のような中身の大人”というニュアンスが含まれているようです。要するに…

  • 人としてまだ未熟=小学生

その小学生はランドセルを背負っていて、大人になってもまだランドセルから卒業ができないでいるぐらいに未熟だよなという意味が含まれていると思います。

負け組ランドセルと揶揄されて配達員として思う事

「負け組ランドセル」

直接面と向かってそう言われたことがありませんが、広く浸透したということは、思っている人が少なからず居るという事実を知るには十分すぎるぐらいです。

その上でいち配達員として思う事を。

みじめな気持ちにはなる

そういう風に思われているんだな…というのは、やっぱり気持ちが良いモノじゃありません。気分がイマイチすぐれない日にこの言葉に出会っていたら、どん底にまで気分は落ち込んでいたかもしれません。

きっとどの配達員にとっても気持ちがいいものではないと思います。

仕事があれば気にせずには居られる

決して気分のいいものではありませんが、配達員としての仕事がある限りは、その仕事によって癒され報われ続けることができるし、収入によって生活を改善できるので、気にせずに居ることはできます。

逆に閑散期などの仕事がない時期だとドンと落ち込むかもしれませんが…

「負け組ランドセル」を考えた人は天才

個人的には、「負け組ランドセル」というワードを考えた人は天才だと思ってます。

その一言で、色々なメッセージを詰め込んだのですから、考えた人は天才的なコピーライターか何かでは?とすら思っています。

言われていい気分のするものじゃありませんが、聞くたびに「考えた人は天才だよな~」と感心しきりです。

というわけで…

「負け組ランドセル」という言葉と、その言葉に対して思う事、感じることを書かせてもらいました。

小学生のようなランドセルを背負わなければいけない大人という揶揄として広がった言葉ですが、差別的な表現とみなされてますから使うべきじゃないですし、そういう言葉は実は使う人が一番損をするので、思ったとしても口外しないほうが良いと思います。

そして、配達員的にはそれを言われることは確かに気分が良くないものです。良くないものではありますが、僕はその言葉を作った人の才能に毎度毎度感心しています。

すっごい才能を持つ人がいるな~って。

それはさておき、この言葉を配達員に向かって言っちゃうと99%トラブルになるので、思うだけにとどめておくことをオススメします。