某フードデリバリー配達員のブログ

中年男性フーデリドライバーの独り言

「習慣を変えれば人生が変わる」を鵜呑みにしないほうが良い理由

「習慣を変えると人生が変わる」

そんな言葉を目にすることがよくあります。
僕自身、その言葉を鵜呑みにして、自身の習慣を変えることに注力をし、”学習習慣”を身に着けることには成功しました。

ここ5年ほど、毎日2時間以上は何らかの勉強をしないと気持ちが悪くなっています。

 

では、人生が変わったのか?というと…そこは疑問です。

感覚としては、習慣を変えることと人生を変えることは直線上にはありません。人生を変えるために習慣を変えるなら、人生を左右する部分の習慣を変える意識が大切だと思います。

この部分の視点が欠けると、習慣を変えても人生を変えることはできないんじゃないかな?と思うんです。

なぜ習慣が人生に影響を与えるのか

そもそもとして、なぜ習慣が人生に影響を与えるのか…というと、習慣がその人を形作るエンジンになっているからです。

例えば、栄養のない食べ物や、偏った食生活を続けると体を壊します。栄養をバランスよく摂取するという習慣がなく、偏った栄養を摂取する習慣が身についているためです。

食習慣が体を作るように習慣が人生を作ってますよってことで、「7つの習慣」などの習慣を軸にした自己啓発の名著もあります。

習慣が人生を変える!とは言い切れない理由

「習慣が人生を変える」という言葉はとてもキャッチーで、習慣を変える決意をするあと押しをしてくれる一言だと思いますし、現に習慣が人生を変えたという人も居ると思います。

ただ、習慣を変えれば必ず人生が変わるのか?という部分は次のような理由から注釈が必要だと自身の経験からも思います。

人生を変えるのは”いつもと違う”一歩を踏み出した時

人生を変えることができるのは、”いつもと違う”一歩を踏み出した時だと思います。

例えば、筋トレを習慣にしてマッチョな体になったとします。それだけでも自分に自信がつくから行動が変わるという意見も見られます。だから筋トレが人生を変えるという事なのだと思います。

しかし厳密な部分で言えば、自信がついたから”いつもと違う行動”がとれるようになったので人生が変わったと言っていいはずです。

筋トレで自信がついたので、いつも声をかけない相手に声をかけたから、人間関係が広がった。これは筋トレが人間関係を広げたわけではなく、声をかけるという”いつもと違う”行動を取ったからです。

ここが大切で、いつもと同じ行動を選ぶクセ(これも一種の習慣)を持っている限り、人生が変わることはありません。

習慣は一歩を踏み出すための準備

習慣は、新しい一歩を踏み出すための準備のようなものだと捉えるのが丁度良いというのが、僕の経験から思う事です。

例えば、独習習慣を身に着けたとします。これだけでも知識は増えるから十分に価値がある行動ではありますが、人生を変えるほどの影響をそれがもたらしてくれるわけではありません。

身に着けた知識を、何らかの形でアウトプットして初めて変化が起きます。

逆に言えば、アウトプットの質を変えるためには習慣を変えるのが効果的であるという考え方もできます。

アウトプットまで意識した習慣の変化が大切

つまり、アウトプットまで意識した習慣の変化を起こすことで、人生を変えることに繋がってきます。

勉強を習慣にするなら、その延長に試験というアウトプットを目標に置いておく。その目標に向かって勉強という習慣を身に着けることができれば、高確率で試験をパスすることができるでしょうし、人生は変わるはずです。

ダイエットや筋トレでも、食事制限や運動習慣を身に着けてスタイリッシュになると同時に、服装も変えていくことを意識する。

そうすることで、ダイエットや筋トレによって得た体型によって「おしゃれ」「カッコいい」「かわいい」という評価を得ることに繋がり、新しい出会いに繋がる可能性があります。

アウトプットまで意識した習慣の変化ができ、実際にアウトプットで変化を起こすことができたときに人生は変わっていきます。

つまり・・・

習慣を変えるだけでは人生は変わりません。

アウトプットを変えることまで意識した習慣の変化を起こすことができたときに、初めて人生が変わります。アウトプットが変化していないなら、残念ながら人生は変わりません。

これを確信的に言えるのは、僕自身がほぼゼロ知識からここ数年のあいだ英語をそこそこ勉強し、英検準2級ぐらいなら合格するぐらいの英語力を身に着けたけど、何らかの試験を受けたわけじゃないし、英語を使う友人知人が増えたわけではないからです。

英語知識をアウトプットに反映していませんので、人生には何の変化も起きていません。あえて起きている変化を言えば、ちょっとした英文なら苦も無く読めるようになったぐらいです。

やはりアウトプットにそれが活かされてませんから、特段何も変化は起きていません。

人生を変えるなら、アウトプットまでを意識した習慣の変化という視点が不可欠です。

入試なんてのは、そういう意味では分かりやすい”アウトプット(入試)+習慣(勉強)”の組み合わせです。アウトプットに成功すれば人生が変わりますもんね。

習慣を変えた”だけ”では人生は変わりませんので、人生を変えるならアウトプットを意識しましょう。