思考の練習帳

適当に。

マーケティングでよくあるお客目線でというスローガンの違和感

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ブログを運営している人なら、WEBマーケティングという言葉にどこかでぶつかる日が来るもので、そして、WEBマーケティングという言葉にぶつかると、必ずこんな言葉にも触れることになる。

 



もっとお客(訪問者)目線で考えよう

その手法としてキーワードニーズを調べたり、ペルソナがあったりするけど、最近になって思う事がある。

そのスローガンは日本人向けじゃないなって。

生まれた土壌の違い

マーケティングの本場といえばアメリカ。アメリカで生まれて発達したという認識で僕はいますが、アメリカというより、アングロサクソン系の人たちが生みだした概念だと言ったほうがいいかもしれません。

マーケティングの大家といえば、だいたいがアングロサクソン系の白人なので。

そして、強く提唱される概念の多くは、その概念が根本的に根付いてないことが問題になっている人に向けて伝えているからだったりします。

子供に挨拶をしなさいって躾けをするのは、挨拶をするという習慣がないためであり、それが後々生きていく上で問題になるから躾けをします。

マーケティングで相手目線で考えようと何度も何度もいうのも、その感覚を持てない人達に向けて謳っているためという理由があると僕は思っています。

つまり、アメリカ人は相手の目線で考えるのが苦手であるからこそ、マーケティングという相手を知るためのツールが必要だった。みたいな。

ところが日本人はそうじゃありません。
相手の顔色を見て、相手に合わせるのはむしろ得意です。

得意すぎて自分を失くして心が病気になることもあるぐらいに得意です。

なのに、「もっとお客目線になろう」というスローガンをマーケティングで前面に出してきますので、まだお客さんへの理解が足りないのか・・・と自己嫌悪になったりするはずです。

欧米人の持つマインドと、集団行動が基本にある日本人のマインドは違います。
日本人がマーケティングに触れる時には、このマインドの違いが問題になっているのでは?と僕は思っています。

数字に感情はない

以前、ある一冊の本に出会って「なるほど!」と思った事により、色々な事が僕の中でつながった経験があります。

それは細谷功さんという方が書いた「問題解決のジレンマ: イグノランスマネジメント:無知の力」という本で、数字は極限に抽象化された存在だから、そこには感情がないというもの。

問題解決のジレンマ: イグノランスマネジメント:無知の力

問題解決のジレンマ: イグノランスマネジメント:無知の力

 

 
例えると、10→8と書かれてもただの数字の変化にしか感じなくても、10人→8人と書かれると、何らかの感情が動くはずです。

シンプルな数字には感情という個人的なものが入る余地がありません。
だから成功している経営者は時に残酷に感じたり、サイコパスという印象を持たれたりします。

合理的に数字として正しい選択をする事は、時に残酷な一面を持つ事があるためです。

その残酷さが、日本人の持つ相手目線になろうとするマインドとは相性が悪い。
相手の事を思ってないだろ!?みたいな。

ここがマーケティングの上で大きな弊害になっていると僕は感じています。


「自分を信じろ」って言葉はすっごく良い言葉だと思いますが、僕は敢えて、自分を信じる必要はないと思っています。

自分の考えや勘を信じる事は良い事ばかりではないからです。

例えば、パチンコで勝って金を稼げる!とギャンブルにのめり込む人は、台が当たる確率や、店が玉を何円で貸し出して、何円で換金しているのかを計算すれば、勝てる可能性は低いと言う事はわかってきます。

でも、「俺にはギャンブルの運がある」とか「直感で当たり台がわかる」と過信するとギャンブルにのめり込みます。

負けてもいいや・・と趣味でやる分には良いと思いますが、本気で儲ける気なら一度確率で考えるだけで到底割に合わない事だとわかります。
数字では無理だと出ていることであっても、そこで自分の運や直感を過信するから負けるんです。

数字を信じているのか

WEBマーケティングなどを実践するなら、数字を信じるというマインドセットを徹底して持てるのかを自問自答してみる。

数字は正しいと信じ込む事が大切だと思います。

日本人は十分すぎるぐらいに相手目線で物事を考えれる故に、数字よりも、文字などの情緒的なものを重視する部分があると僕は感じています。

(この感じてますって表現こそが情緒的だ・・・)

キーワードの検索量を調べてその数字に魅力を感じて、これだ!と思ったとしても、競合を調査して、統計的に見て勝てないという数字が出たなら、その勝てないという数字を信じれるのか。

時に数字を信じ、時に数字を無視するのではなくて、始めから終わりまで数字で判断できるのかどうか。いい意味でのサイコパス的思考を持てるのかどうかが日本人には大切だと思います。

努力すればいつかは叶うという情緒的な言葉じゃなくて、どれだけのパイを巡って、どれだけの人が競争しているのかという分母と、その中で勝者は1人(厳密には1人じゃないかもしれませんが)しかいないという分子に分けて、生存確率を見出してみる。

それだけでも、正確な判断がしやすいと思います。

マインドとして相手目線で考えるのが得意な国民性だけど、数字で判断するのが苦手なマインドも持っているので、数字で判断する事を意識づけないと、最後は直感や運だのみではマーケティングの意味がなくなると僕は思っています。

最後に

最後に付け加えると、自分を信じるなと書いたのは、できないと思った事も、実はできるかもしれないよって意味でもあります。

できないと思っている今の自分を信じすぎると、挑戦すればできるかもしれない可能性を潰していく事になるので、信じるなら、昔はできない事が今はできるようになっているという成長能力を持っていることを信じるほうがいいと思います。