思考の練習帳

適当に。

「デスノート Light up the NEW world」の一つの設定変更で嫌な予感がしている

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デスノートの良さが少し薄れたかもしれない・・・

デスノートの新作映画「デスノート Light up the NEW world」が2016年10月29日に公開されます。

 

wwws.warnerbros.co.jp

それに先駆けてHuluでエピソード0的なドラマ3本が公開されていましたので、嫌な予感とワクワクを半分半分で見てみました。

やっぱりデスノートは話の設定がシッカリしているな・・・というのが見終わった感想ですが、そのへんをもう少し詳しく書きます。

これから映画を見る予定のあなたの参考にしてもらえれば幸いです。

デスノートとはなんぞや?

まず、そもそも「デスノート」ってなんぞや?という部分を軽くおさらいするところから話をさせてください。

そもそもは週刊少年ジャンプで連載されていたマンガで、藤原竜也主演で映画化もされました。

ストーリーはこんな感じです。

そこに名前を書かれた人は命を落とすと言われている「デスノート」。
普段は死神がそれを使い人間の命を奪っていましたが、ある事をキッカケに、1冊のノートが人間界に落とされてしまいます。

それを拾ったとある少年。
使い方を知り、実際に使ってみると人が死ぬという事を確認した後、犯罪者に裁きを与える神にならんとして、次々にノートに犯罪者の名前を書き命を奪っていきます。

世間は犯罪者が命を落としていく事の不可解さよりも、次々に犯罪者に裁きを与えている姿も形もわからない誰かをキラという名前で讃えるようになります。

しかし、警察はこれを連続殺人事件として放置できない。
殺人は殺人として犯人を特定したいが方法も何もかもがわからない。
そんな時に助けを求めたのが、世界屈指の探偵エル。

そのエルとキラのデスノートをめぐる頭脳戦というのが「デスノート」という作品のあらすじです。(見た事がある人、これでおおよそ正解ですよね?)

そして、「デスノート Light up the NEW world」はその続編です。
舞台はエルとキラの話から10年経った日本。

見どころは次のような点です。

ポイント1 主人公格が3人

3人の男性がメインとなる話です。
そして、この3人共にエルとキラに縁があります。

1人は、エルとキラの戦いにおいて警察の中で陣頭指揮を取った人の遺志によって生まれた部署の一員。

1人は、体外受精によって生まれたエルの遺伝子を持つ正統後継者。

1人は、キラが犯罪者を殺したことによって人生を救われたハッカー。(厳密にはクラッカー)。この男性がデスノートを手に入れたことで物語は動きだします。

このエルとキラに縁がある3人が、エルとキラの成し遂げられなかった事を成し遂げようとします。

この先代のエルとキラへの想いが一つの見どころです。

ポイント2 犯罪者を裁くのは正義なのかという視点

個人的にこの映画の着地点になるんだろうな・・・と思っている部分がドラマの中にはありました。

ドラマの中で、ある犯罪者を現代のキラが裁きます。
ただし、この犯罪者は罪を認め、償いの日々を送っています。

名前を変え、愛する人と一緒に生活をしつつも、社会人として日々を過ごしていますが、罪を犯した罪悪感に苛まれ、自分自身が幸せになってはいけないという心の足かせをしながら生きています。

ある日、その犯罪者の彼女に子供ができ、自分が幸せになっていいのかと葛藤します。犯罪者の自分には幸せになる価値はない・・・でも、幸せになりたい気持ちもある。

そして結婚を決意したその日、人を不幸にした犯罪者が幸せになっていいわけがないという新生キラにより、デスノートにより命を絶たれます。

この、犯罪者が幸せになってはいけないというテーマはキラ自身が抱える矛盾として、今回も根付いているように僕は感じました。

気になるポイント

デストートがヒットするかどうかは公開するまではわかりませんが、正直、中途半端になるだろうな感はプンプンしています。

理由は、警察のポジションです。
いわゆる東出くんの役柄です。

名映画プロデューサー笠原和夫が書いた「映画はやくざなり」という本で書かれていた”シナリオ骨法十箇条”に照らし合わせると、デスノートはこの十箇条をキレイに踏襲した骨組みを持った作品です。

中でも次のような点をシッカリと抑えたいます。

「カセ」 ・・・ 3人の主人公共に先代から受けた影響つまり宿命(カセ)を持っていて、このカセがどう影響を与えるのかのアヤの部分が映画の見所になるとは推測できます。

先代を超える事ができるのかどうか、みたいな所でしょうか。


「お宝」・・・ デスノートというアイテムがそれに当たります。デスノートを巡ってドラマが動きますが、アクション映画のような奪い合いにははらず、それを巡っての心理戦がポイントになります。

今回も頭脳戦がメインになるとは思いますが、エル以外に頭脳戦の素養がどこまであるのかが未知数なので、そこが正直不安なところです。


「カタキ」・・・エルとキラという対立軸はキッチリと敵構造になっています。これが今回は3人になっているのがいささかバランスの悪さを感じはします。

キラ1人対エルと警察の2人という構造になるので、物語的に警察のポジションが正直微妙になると言いますか。


他にも「ヤブレ」、「オリン」などの十箇条を上手く盛り込まれているのがデスノートの世界ですので、物語を使い回ししやすいったらありゃしないな・・・と関心していましたが、今回「カタキ」の部分が微妙になってしまいました。

1対1の頭脳戦の構造はデスノートの世界観の中でも重要なポイントだと思うのですが・・・。

デスノートを金字塔にしてほしい

最近、邦画のヒット作が続いているのでこの勢いでドンとヒットして欲しい所です。デスノートという作品は本当に優秀な構造をしているので、少しの工夫で色々な話を生み出せるドル箱になると僕は思ってます。

だからこそ、どうしても3人を主人公にするという発想にイヤな予感しかしないと言いますか・・・。

こういう悪い予感は外れてくれる事を願うばかりです。

ちなみに、ドラマ版のデスノート、面白いので映画を見る前の味見として是非一度見てみるのも良いと思いますよ。

 

DEATH NOTE 完全収録版 (愛蔵版コミックス)

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